「渡辺 里紗 展 」 






 

 2019 3.1(Fri) - 4.1(Mon)(祝日以外の火曜、水曜定休 11:30-18:00)

木を彫ること―― 山に生えていた木が切られ、木の生命は大地から切断される。彫刻家はその木に鑿をふるって一塊の彫刻をつくる。 木はもともとの形から離れ、人と通じるなにかに変化する。
彫刻の制作は、まず木に像の輪郭線やかたちの稜線を引くことから始まる。線は、私のイメージと材料としての木の性質から決める。そのとき決めるのは私だが、木に動かされているとも感じる。
木とのやりとりは制作の最後まで続く。最後までわたしは外側から像に迫ろうとする。人と木の接触によって、彫刻でしか持ちえない、独自の皮膚は生まれるのだろうか。
私は木を彫ることを、素材の変容に関わるプロセスと考えてみたい。











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