KUMAGAI NAOTO×NAOYA ISHIKAWA 「Oil on Marble」




       




2022 4.2(Sat)-4.24(Sun) (月曜、火曜、水曜定休 11:30-18:00)

熊谷は絵の具と支持体を組みあわせて植物のの存在の仕方に近づくよう制作をしています。
その作品は植物のように絵の具そのものが必然性をもってそこに存在し、色彩と光が空間にあふれてくるように感じます。
今回は石という支持体と組み合わせるにあたって、油彩の色彩が薄い膜のように広がりながら石の表面に染み込み・張り付き・一体化すること、
そしてそれぞれの作品が固有の自然さを獲得することを目指して制作したと言います。

石川は自身でも彫刻した彫刻の一面に油彩をする作品を制作していますが、今回あくまで石で地を作ることに専念しています。
彫刻を作って着彩をする時と着彩の為の地を作る行為では形の作り方の意識が変わり、普段とは違うものになっています。
具体的には、自分の形というよりは石のもとからある形態や質感をなるべく残しつつ、
植物と環境のように熊谷の色と石が、お互いに支え合い共存できる形を創造しながら制作しています。

Oil on Marbleという言葉はあまり聞いたことがないかもしれませんが、その言葉通り大理石に油彩という技法を
oil on cancvas(キャンバスに油彩)になぞらえてつけたものです。 大理石×油彩は二つの素材の偶然性も相まって作品として大変美しいものになっています。
さらに、この作品は立体に着色をした彫刻と捉えることもできますが、石の地を使った絵画ともとれます。
鑑賞者のみなさまはそんな新しいものとの出会いを体験していただけるでしょう。










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