フルフォード素馨「Every Extreme Love」




       




2022 5.28(Sat)-6.26(Sun) (月曜、火曜、水曜定休 11:30-18:00)

ジャスミンの描く世界は夢の世界のような近いけど遠い、遠いけど近いような不思議さがある。
今展では犬をモチーフにした作品が並びますが、それらは彼女の近しい犬たちだけでなく、
それぞれ別の飼い主がいる犬たちだ。
彼女にとって犬は気付いたら生活の中心にいたと言う。そして今回描いた犬たちや飼い主にも
それぞれ中心があり、楽しい想い、辛い想いもあっただろう。
そんな愛着と距離感が今回の絵には表れている。

また、犬と人の幸せな依存関係についても語っている。先ほどの中心の話に戻るが、中心があり、
そこに依存関係があることで初めて世界は成り立っているとも言える。犬という存在は我々に
とって身近でなくてはならない存在になっているのだろう。

難しい話になってしまったが、実は可愛いから犬が描きたいという率直な想いがこの絵の原点だ。
そしてこれこそジャスミンの絵画の素敵なところなのだと感じる。



略歴
1988年神奈川県逗子生まれ。

武蔵野美術大学油絵学科(油絵専攻)入学。
3年時に版画専攻に転専攻し、2年在籍ののち卒業。
その後すぐイギリスに渡り、UALセントラルセントマーチンMA Fine Artを修了。
現在は日本を拠点に、主に絵画作品や立体作品も制作。
最近の展示ではIndependent Tokyo 2021にてグランプリを受賞。










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